QSFP+(40G)とQSFP28(100G)は、外形寸法もコネクタ形状もまったく同じです。手に取っただけでは見分けがつきません。そのため「40G機に100Gモジュールを挿せるのか」「100G機で40Gのまま運用できるのか」という質問が頻繁に出ます。結論から言うと片方向だけ可能です。本稿ではその理由と、実際の選定・配線での注意点を整理します。
理由はレーンの速度にあります。どちらも4レーン構成ですが、QSFP+は1レーンあたり10G(4×10G=40G)、QSFP28は1レーンあたり25G(4×25G=100G)です。40G世代のポートは25Gのシリアル速度を扱えないため、100Gモジュールを載せても信号を処理できません。逆に100G対応ポートは10Gレーンにも対応できる設計になっているため、下位互換が成立します。
ただし下位互換は機種とOSバージョンに依存します。すべての100Gスイッチが40Gモジュールを受け入れるわけではないため、導入前に対応表の確認をおすすめします。
QSFP+(40G)で選べる主な規格は次のとおりです。
QSFP28(100G)では距離帯がさらに細分化されます。
このほか PSM4(MPO-12・シングルモード・500m)という選択肢もあります。8芯のシングルモードを並列に使う方式で、CWDM4とは配線が異なるため相互接続はできません。
40G・100Gで最も多い手配ミスがコネクタの取り違えです。同じ速度でも規格によって配線がまったく変わります。
また注意したいのが、40GBASE-SR4 と 100GBASE-SR4 は同じMPO-12コネクタを使いますが、相互接続はできない点です。レーン速度が10Gと25Gで異なるためで、コネクタが挿さることと通信できることは別問題です。波長やファイバ種別の全体像は規格早見表にまとめています。
QSFPの4レーン構成は、分岐して使うこともできます。ポート密度を上げたいときに有効です。
光の場合はMPO-LCファンアウトケーブル、銅線の場合はブレイクアウトDACを使います。スイッチ側でポートの分割設定が必要なため、対応可否を事前にご確認ください。10Gから25Gへの移行では、この構成が段階移行の要になります。
VELRAでは40G・100Gの主要規格を製品ラインナップに取り揃えています。全数互換テスト・3年保証・国内サポート、Cisco・HPE・Juniper・Arista など主要機種向けのコーディング指定に対応。「この機種に40Gと100Gのどちらを載せるべきか」といったご相談も承ります。